人は、なぜ料理にハーブを使うのでしょう?

「別にこんな葉っぱ入ってなくてもいいんじゃない?」という意見を聞いたこともあります。たしかにあってもなくても大した違いがないように思うハーブたち。
今回はそんな素朴な疑問について考えてみました。
レストランなど外食する際、料理の飾りにハーブが料理に使われているのをよく目にされることと思います。見えないところでも、煮込み料理で一緒に煮込まれていたり、お肉料理といっしょに焼かれていたり…様々に使われています。

ハーブには、多くの種類があり、その香りも薬効もそれぞれに違います。
だから、それぞれの食材に合わせて、料理人たちは最適なハーブを組わせて料理を工夫してきました。
例えばローズマリー。ローズマリーは肉料理と相性ばっちり。少し臭みがある肉の嫌な臭いを消してくれる効果があります。また、ミントのすっきりとした中にも甘みのある香りは、アイスティーに入れても、デザートにも、サラダにも、彩りと香りを与えてくれます。

ハーブを加えることで、食材の良さを生かしつつ新たな味わいが作り出され、料理の幅がぐっと広がるとともに、味の変化を楽しむことができます。
便利で簡単だからと人工調味料についつい頼ってしまいがちですが、たまには、時間のゆとりのある時にハーブを使ってお料理することで、作る楽しみとともに、健康にもプラスの効果が得られるのではないでしょうか。

人はなぜハーブを料理に使うのか?そんな問いの答えは。
その答えは、料理の味を仕上げる際に必要不可欠であるだけでなく、その薬効を身体に取り入れることで健康を促進する効果を古くからわたしたち人間は体感してきたからではないでしょうか。
決して主役ではないけれ、縁の下の力持ちとして味を調え、身体にやさしい。だからこそ、料理にハーブは欠かせないものとして、人間とともにあったように思います。
サンショウも和ハーブ 和食には欠かせないサンショウ
家庭料理にちょっとハーブが使われているだけで、料理自体がワンランクアップします。手軽に、料理にハーブを加えてみてはいかがでしょう?