オードブルとして知られる「エビのカクテルソース」。
もともと、カクテルグラスのふちにかけるようにエビを盛りつけ、カクテルグラスの中のソースをつけて味わう食べ方から「カクテルソース」と言います。
オードブルはフランス料理などのフルコースを頂く際に、スープよりも前に出てくる料理のことで、コースの始まりを告げ、メインディッシュに向けて食欲をそそる役割がある料理です。
このオードブルとして、家庭でも簡単にできて子どもから大人まで楽しめるのが「エビのカクテルソース」です。カクテルグラスにひっかけずとも、しっかり絡めて食べればおいしさ抜群。このカクテルソースには、ケチャップとマヨネーズを混ぜた簡単なものから、ウスターソースやチリソースを混ぜたピリ辛のものまで、さまざまなバリエーションがあります。
今回、ハーブを使った「カクテルソース」としておススメするのが、「フェンネルのカクテルソース」です。
フェンネルは魚料理によくあうハーブとして知られていて、4000年前の古代エジプト時代から栽培、利用されていたというハーブです。
別名はウイキョウとも呼ばれていて、高さ1~2メートルにもなる大型のハーブです。多年草で原産地は地中海沿岸ですが、ここ京都の厳しい冬の寒さをもろともせず屋外で冬越しするほど丈夫で栽培しやすいハーブでもあります。
そんなフェンネルは「魚のハーブ」と言っても過言ではなく、ほのかな甘い香りと生葉の苦みが魚料理の生臭さをやわらげ、まろやかでさっぱりとした味わいを醸し出してくれます。
そんな「魚のハーブ」は当然、エビにもよく合います。エビ特有の生臭さを中和し、塩味とうま味を引き出す最高のソースを作ってくれます。
そして何よりうれしいのは、手間いらずで簡単にできるところ。作り方はとっても簡単!フェンネルが手に入れば一度試してみてほしい一品です!
材料は「エビ10尾、オリーブオイル、レモン(穀物酢でも可)、マヨネーズ」。これだけでできちゃいます。
作り方も至ってシンプル。
①エビの背ワタを取って殻をむきます。
②鍋に水を張って、塩を一つまみ入れて沸騰させ、火を止めてからエビを入れます。
③弱火でエビに火を通します。
④エビをざるにあけたら冷たい水につけてから、キッチンペーパーで水気をとります。※この時水につけすぎず、さっとくぐらすぐらいにします。
⑤次にカクテルソースを作っていきます。フェンネルはみじん切りにします。
⑥ボールにオリーブオイルを大さじ1、レモンまたは穀物酢小さじ1をいれます。味をみながらマヨネーズを加えていきます。マヨネーズの量はお好みで調整してください。酸味が苦手な人は、砂糖を少しくえてもいいです。
よく混ぜ合わせればソースは完成です。
⑦エビとカクテルソースをからめ、上に余ったフェンネルを飾ります。
見た目も涼し気で、彩りも抜群の素敵なオードブルが完成です。
オードブルとしてだけでなく、食卓の一品として手軽にできて見栄えもきれいで美味しい「エビのカクテルソース、フェンネル風味」です。